腎臓病の食事療法は、塩分、カリウム、タンパク質、カロリーを調整します。1日の塩分は6g以内、カリウムは1500〜2000mg以内を目指します。タンパク質は体重あたり0.6〜0.8gを目指します。

まずやってもらいたいのは、塩分コントロールです。塩分を1日6g以内に抑えることで、

むくみが減る

血圧が下がる

尿蛋白が減る

腎機能が保持される

などが起こる可能性があります。(全員が起こるとはいえません)

もし腎機能が保持されれば、透析が必要となる時期を遅らせれるかもしれません。

血液検査でカリウムが高い場合は、食事によるカリウムコントロールが必要となります。1日のカリウムを計算しながら食事をとるとかなり手間になります。そのため、1日のカリウム量(1500-2000mg)を目安に、少しでもカリウムの多い食品を避ける工夫をします。

タンパク質のコントロールは塩分、カリウムコントロール以上に手間がかかりますが、比較的簡単にできる方法は、低たんぱくご飯を使うことです。ご飯のタンパク質を減らすことで、おかずは変更せずに蛋白制限が可能となります。